「家から出るまで」
・弦は前の日(フォークは3日前、クラシックは1週間前)に張り替えて馴染ませておく。
(リハーサルや本番直前に張り替えない)
・エフェクターやギター(アクティブタイプのピックアップ)の電池、シールドの確認
(ACアダプターの忘れ物が多い)
・シールドはしっかりした物を使う(カナレ製以上)。
長さにも注意(楽器からアンプまでシールドが浮いているのは言語同断!!)
・エフェクターで電源を使う場合は電源タップも用意しておく。
・予備の弦や電池、ピック、チューナーの確認
・なくしたら困るものには名前を書く。
・ペンライト(マグライト)を持っていくといろいろ便利です。
・楽器のメンテナンスは前日にはしない。
日頃しないのに前日や当日にメンテナンスをすると悪い方向に行く事が多い。
「リハーサル」
・リハ開始にはバンド名と「よろしくお願いします」。
・チューニングを確実に。
・電源を使う場合は位置を確認。
・音が出ないときは冷静に!
(各機器のボリューウムが上がっていない、シールドの断線、ジャックの接点不良、エフェクターのInとOutを間違えている、アンプの入力間違え、電池切れ、電源のオンオフ、etc.)
・リハーサルで練習しない!
・モニターの返り具合など意識する。
(うるさい場合は下げてもらう、欲しい音がある場合は必要最低限あげてもらう。気持ちが良いかもしれないが客席で聞く音と同じにしようとは思わないように!)
*舞台の上のスピーカーは客席側とは違いマイクのある中に音を出しています。この過酷な状況下で気持ちよく演奏でき、そして確実にモニターできるバランスを見つける事が舞台に立って演奏する人の心得だと思います。
・モニターについて要求がある場合は「どこのモニターに何の音をどれくらいください」と言う。
例)ギターのモニターにキック(バスドラム)の音を少しください」
*発言の前に手を挙げて「すいませんギターです」と近くのマイクで言ってPAの人に気づいてもらおう。
・PAの人に「モニターはどうか?」と聞かれ、そんなこと気にしてなかった場合は嘘を付かず「もう少し演奏してから」等言い、的確に答える。
・リハが終わったらアンプのつまみなど覚えておく(メモする)。
・大体ギター、ベースは音量が大きすぎるので注意!
(聞こえない場合はスピーカーが自分の耳に向いていないので高さを上げるか傾けよう)
・リハ終了時には「本番よろしくお願いします」。
・遅刻やすっぽかしたりしないように。
「本番」
・自分の前の人の演奏が終わったらすぐに準備にとりかかる。
・特にチューニングを確実に!
(ペグを物にぶつけないように、温度差でも変わるので注意)
・セッティングはあわてず素早く。
・ピックの予備。
・足下に注意!(ケーブルに足を引っかけて楽器を倒したりしないように)
・アンプなどリハと同じ目盛りにする。
ギターやベースの人は大抵リハよりもボリュームを上げる習性があるので注意してください!
ギターやベースアンプの音量をPAスピーカーより大きくすると当然PAで全体のバランスが取れなくなります。
より良い音楽を客席に届けるにはどうしたらいいか考えて本番に望みましょう!
「機材セッティング」
・イベントの規模、趣旨を理解し持ち込み機材を選定する。
発表会やお祭りなどの複数の出演者がでるイベントでは、さっとセッティングしてすぐに音が出せるような機材選びが必要です。こだわりのある機材で綿密なリハーサルがしたい場合は自主企画で貸し切りのときに思う存分してください。
・自分が取って来たバンド出演の場合、責任を持ってイベント主催側とバンドとの仲介をする。
他のメンバーの持ち込み機材や要望などを前もって主催者側と打ち合わせてください。
(例)ドラムの持ち込み。キーボードの持ち込み。使い回しのキーボードの場合音色の確認。コーラスマイク等
※当日突然回線が増えたり、メンバーが増えたり減ったりしないように。
[守りごと]
・あいさつをしっかりする。
・時間厳守。(信用を失います)
・アンプの電源が入ったままシールドを抜かない。
・楽器側のジャックからシールドが抜けないようにストラップに通しておく。
・DI(ダイレクトボックス)を使用の時はPAに了解を得て抜き差しする。(演奏の途中に間違っても抜かないように。また、了解を取った後は自分のアンプの電源を切るのを忘れないように)
・マイクの金網の部分を包み込むとハウリングの原因になるのでボーカルの人がやっていたら言ってあげましょう。
・忘れ物に注意!(シールド、エフェクターなどの小物に注意。忘れるとほとんど戻ってきません)
・普段からジャックなどの接点の手入れをする。(接点不良の場合スピーカーからはかなりのノイズが出ます。接点復活剤などを使ってさびを取りましょう。)
・シールドの断線に注意!(「ここを曲げると音が出る」というようなシールドは使わないように。断線に気付いたら修理するか新しい物を購入しましょう)
・一度でも異変のあった機材は、たとえ症状が出なくなっても原因がわからない場合は本番での使用は避けましょう。(泣くのは自分です。本番でのトラブルは、かなりの確率で前兆があったはずです)
・エフェクターで複数の音色を使う場合は各音色の音量バランスをとっておく。(歪みに比べクリーンが小さすぎ、又その逆などないように)
・マルチエフェクターを使う場合、使用するアンプの特性により音色が変化するので注意が必要です。
・音色を作るときは、ギター単体だけでなくバンドアンサンブルの中での聞こえ方で作る。
(中低域を強調すると太い音になるが、その分バンドの中では埋もれて聞こえづらくなります)
・ボリュームペダルやノブでの消音を日頃から慣れておく。
・リハーサルがあり時間に余裕のあるイベントばかりではなく、セッティングしてすぐ本番ということもよくあるのでそのような環境でも対応できるような練習(DrとBassだけとか歌なしなどのセクション練習)を日頃から心がけよう。
・発表会、コンサートに参加するときは、始めの機材搬入、舞台作り〜終わりの機材搬出まで進んで参加する。自分の番以外は何もしないで出番が終わったらさっさと帰るようなことはしないように。
・他の出演者に聞かれてもないのにアドバイスしないように。
・他の出演者をバンド勧誘しないように。
【モニターが聞こえない!】
原因 1:モニタースピーカーから音が返ってきてない。
・PAに必要な音を上げてもらう。
原因 2:モニタースピーカーがうるさい。
・PAにいらない音を下げてもらう。
原因 3:周りの音がうるさくて聞こえない。
・メンバーに言って音量を下げてもらう。
原因 4:音は返ってきているが演奏に集中してると聞こえなくなる。
・日頃の練習でメトロノーム等を使わない人は周りを聴く能力がないのでいくら音量を上げても無駄。練習方法を考え直そう。
【最後に】
発表会・コンサートが終わったら必ず「良かった点」「悪かった点」を確認し、今後より良いステージになるよう心がけましょう。
反省があるからこそ経験は実力になります。本気で楽しむために!
by FK